Lemon Gummi Note

ライブ、映画などの備忘録

はなまるうどんに関すること

わたしの場合、はなまるうどんを利用するのはもっぱら平日の昼時。東京都内のとあるビジネス街にある店に週に二、三回ほど訪れる。

実は少し前までは昼時になると店の前にできる行列を見ただけで嫌気がさし避けていたのだが、ある日ふと(どういう理由だったかは忘れた)列に並んでみたら思いのほか回転が速い。列に並び始めてからあれよあれよという間に「ご注文は?」と聞かれるポジションまでたどり着いた。ちょっと拍子抜け。

はなまるうどんの注文システムは、店によって違うのかもしれないが、わたしが行くその店ではざっと以下の流れだ。
①客:トレーを取る。
②客:天ぷらなどのトッピングをお好みで選び皿に乗せる。
③店員A:注文は何かと聞いてくる。
④客:うどんの種類とサイズを伝える。
⑤店員A:例えば「かけ小」を注文した場合、あらかじめ茹でておいた麺をお湯につけ温め直して丼に投入。店員Bへ渡す。
⑥店員B:出汁を丼に投入。ネギをオンしてトレーに置く。
⑦客:レジへ進む。
⑧店員C:トレーに乗っているうどん・トッピングを見て会計。

先述の「思いのほか回転が速い」理由は、店員ABCそれぞれの手際良さにかかっていることは明白である。一人でももたついてしまったら列の流れが詰まってしまう。
だが、何度か通っているうちにわたしはあることに気がついた。

それは店員Aの役割の重要さ。
Aの役割は、客から注文を聞き、うどんを丼に入れるまでの作業だ。作業工程としてはBやCより簡単のように思えるが、ところがどっこい。
実は店員A、客に注文を聞きうどんを丼に投入するまでの間、次の工程となるBとCの作業を把握しながら自らの作業スピードを調節しているのだ。
なぜそんなことをする必要があるのか?

答えは温かいうどんを注文するとよく分かる。
温かいうどんを食べたいと思う人にとって〝温かさ〟はとても重要。ぬるいうどんなんてクソくらえだ。
しかし、店員BとCの工程で列の流れが詰まってしまうと、せっかくAが温めたうどんが冷めてしまうのだ。
だから店員AはBとCの作業を把握し、自らがうどんを温める時間を調節しているのだ。流れが詰まっている時には温め時間を長めにするというように。

まさに店員Aこそが、客により温かいうどんを提供しようとする「おもてなし」の心を客に伝えるためのキーパーソンと言っても過言ではない。

だがしかし一つ大きな問題が。
わたしが行く店では店員ABCはローテーション制らしく、要となるAを担当する人が日によって変わるということ。
中にはAのポジションにいながらその役割を理解せず、自らの作業スピードを速くすることしか考えていない店員もいる。いや、むしろそういう輩の方が多いな。

わたしがAの資質No.1と見込んでいる男性店員さんのことを密かに〝マイスター〟と呼ばせていただいているのだが、彼がAポジションの日のうどんはとても温かくておいしい。
だが圧倒的に女性店員が多いせいで虐げられているのか?マイスターがAポジションになる頻度は極めて少ないのだ。
せっかくの才能を埋もれさせてしまっていることに店長(たぶん女性)は気づいてないんだろうな。

もしこのブログをはなまる関係者が目にすることがあれば、勝手にこんなことを考えている客もいるってことでお許しを。(でもうどんは熱々でお願いします)